2012年04月17日

第6回拡大ランチ会レポート:食品プロデュース拡大ランチ会「茶恋路」

2012年1月25日(水)
食品プロデュース拡大ランチ会「茶恋路」

0002.jpg
0001.jpg

わたしたちの体は60兆個もの細胞で構成されていますが、健康な人であっても120億個に1つ、5000個の細胞が毎日誤作動を起こし、癌化しています。人体は、生じた癌細胞を免疫系で駆除しながら、残りの細胞を約3ヶ月で新陳代謝させるという複雑かつ精巧な作業を日々繰り返しています。この微妙なバランスの上に成り立つ作業を正確無比に行わさせるためには、適度な運動、質の良い睡眠、そして、細胞の原材料である食事が肝要です。しかし、食への感心と理解は未だに低いレベルにあると言わざるを得ません。先進諸国において、生活習慣に起因する疾病による死亡割合は60%を超えています。身近なところでは、某県立大学大学生の食生活調査結果は、唖然とさせられる内容です。

某コンビニエンスストアのキャッチフレーズである「安全・安心・健康」で「おいしい」…を真の意味で達成するためには、消費者のみならず生産者の意識改革が必要です。生産者の意識改革のリーダー的な存在である青年農業士向島和詞さんは、生産者の視点から双方の意識改革の必要性を語るに、まさに適任の人物でした。父の意志を18歳の若さで引継ぎ、長年の苦労の末、各種有機認証を取得、農薬や化学肥料を一切使わない"完全有機栽培"に成功しました。太陽、土、茶樹、そしてそれを食する消費者との"命の繋がり"に想いを馳せながら作られたお茶には、向島さんの力強いメッセージが込められています。和詞さん曰く、己の情熱と環境との共存を考えるユニークな農業哲学"茶恋路"を追求した結果、向島園ブランドが確立され、夢の達成の入口に立つことができたとのこと。さらに、人は夢を持つことができる唯一の動物、そして夢が持続力の根元であると説いてくれました。講演の最後に、天職について持論を語り、自らの生き様をさらしたことで、特にこれから社会にでる同年代の学生に強いインパクトを与えてくださいました。 

0003.jpg

試験期間直前ということもあり、学生の参加者は多くはありませんでした。しかし今回の講演がきっかけで、スーパーに並んでいる生鮮食品1つ1つに、生産者の想いが込められている事に初めて気付き、食を大切にする気持ちが芽生えた、向島さんの生き様に刺激を受け自分も何か行動がしたい、等の感想を聞くことができました。次回の講演を企画した際は、講演時間を長くしてより深い議論ができればと思います。

今回のランチ会では、北川綾香さんが参加した学生にインタビューをしてくれました。以下抜粋です。

0004.jpg


就職活動をしていると、周りの就活生が自分よりも秀でて見えることがあります。今日の講義の中で、『人生を決めるものは何が起こるかということが2%、それに対して自分がどう対応するかが98%』だと言う話がとても印象に残りました。自分の中の98%に自信を持ってやっていけば、それが自分の人生だ!と思えるようになりました。また、今まではスーパーに売っている農作物に対して、生産者のことは全く考えていませんでした。しかし、東日本大震災後は本当に生産者の方々は苦労しているんだということを今回の講義で認識しました。(薬学研究科 田窪景太さん)

僕が今回の講義で一番印象に残ったのは、『商品ができるまでのドラマ』というところです。自分も普段はあまり買う商品について、生産課程での苦労や工夫を意識してきませんでした。しかし、今回の講義で、そういったことが商品への付加価値になることを認識しましたし、向島農園さんのお茶をとても飲んでみたくなりました。自分と違う分野の内容でしたが、別の学部の内容を聞くこともとても勉強になりました。(国際関係学部 小宮山純さん)

若いうちからお茶農家を継ぐ苦労や生産における苦労は今回話切れなかった部分もあるのだろうと思いながら聞いていました。今は放射能の問題もあり、本当に大変な時だと思います。しかし苦労しながらも努力を積み重ねて生産した農作物は、消費者にも受け入れられ乗り越えていく力があると感じました。今回の講義を聴講して、より一層農業に興味を持ちましたし、もっと深く考えていきたいと思いました。同じ学部内や専門の人たちだけど話していると、そもそも話の前提が同じであるということが多いです。しかし、他学部の方たちと交流するとそれが通じなかったり、また違った考え方を知ることができます。自分が全く知らない分野の方と関わっても、話を聞いていれば面白い気づきを得ることもできると思いました。(経営情報学部 山田剛史さん)

講義の中で現在は既製品の中で生きている時代だというお話がとても印象的でした。目の前にあるものが何でできているか、どのようなプロセスを経てできているか分からない中、社会に出てやりたいことが見つけられない人が増え結果的に辞めてしまう人も多いとのお考えでした。この講義を聞いて、私ももっと多くの事柄に関心を持ってみようと思いました。もし、やりたいこと・なりたいことがある人は、それを考えた時から24時間以内に人に話して、48時間以内に小さな行動を起こしてみると良いそうです。関心を持つことと行動を起こすことが、社会に出てからも求められていることであると今回の講義で再認識させていただきました。(経営情報学部3年 北川綾香)

アンケートでは以下の様なご意見を頂戴しました。

農業について
・農業は見つめ直されている時期、今後の変化を見守り、自分もその変化に加わりたい。
・汚いきつい低賃金というイメージだったが実際は全く違っていた。
・私たちの生活の根幹を支える仕事であるにもかかわらずスーパーに農作物が売られているのが当然だと思っていました。
・想像以上に過酷な仕事だと思う。しかし私たちの生活は農業にささえられており、感謝しています。
・農作物の殆どを輸入している中で、日本茶という日本を代表する作物を付加価値をつけて輸出することが大切・そのようなものが増えて欲しい。
・お茶ブームで輸出量が増えてきてよいと思っていたが価格競争に陥っていたと聴き
今後も大変だとおもった。そんな時代だからこそ品質が問われたときに差が生まれる。
・祖父母まで農業をしていて、身近なものとして生きてきました。近所に田んぼや畑がいっぱいあって好きだった場所に大きな道路が(建設され?)景色が(変わって?)寂しく思います。
・日本の農業は素晴らしいものであって欲しい。海外でも野菜を食べましたが、日本が一番です。

その他
・実際に生産されている方の顔を見て、話を聞くと、その人の思いをしることができる。今回そのことができたおかげで、ただ買うだけでなく感謝の気持ちを込めて購入し食べる事を大事にしたい。
・自分のやりたいことをはじめてみます。
・生きるって何?ということを自分なりに考えることでアプローチの仕方やパフォーマンスへの付加価値を生み出すことができると感じた。
・「農産物と人の関係、つながりを意識することでドラマが生まれる」ということを聴き、向島園のお茶を飲みたいと思った。
・今回の講演を聞いて、いろいろなことを考えるきっかけになりました。ありがとうございました。

(食品・伊藤)


posted by 県大助教会 at 10:15| 拡大ランチ会(ランチョンセミナー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月27日

第5回拡大ランチ会レポート

今回のブログは、看護学部の梅田が担当させて頂きます。第5回拡大ランチ会は「被災現場でのトリアージ」 〜あなたは災害時に何を優先しますか?〜」と題して12月14日に看護学部実習室で開催しました。

今回はランチの時間帯ではなく、夜の暗い中での講演会でしたが、多数のご参加ありがとうございました!

今回取り上げたテーマは“トリアージ”。トリアージとは、大事故や大規模災害など多数の傷病者が発生した際に、治療の優先度を決定することです。大きな地震が来てまもなくたつと、負傷された方々が、次々と、治療を求めて病院、診療所、救護所におしよせてこられます。しかし、この時これらの施設では、施設そのものが損壊していたり医療機器が使えなかったり、また、スタッフが少ない、という状況になります。大勢の負傷者に対して提供可能な医療が少ないという、極端に不利な条件のもとで、一人でも多くの人を救命するために、来られた方々の受傷の程度を手早く判断し、程度に応じた治療の場所へ搬送・誘導する、ふるいわけ作業(=この作業をトリアージという)が不可欠となります。

写真1.jpg

そんな重大なこと、難しそうなことが、我々市民にもできるの?と、もうこの段階で一歩引いてしまう人も多いかと思います。

しかし、多数のけが人が発生する大規模な災害時には、医療関係者のみならず市民レベルでも救急対応の判断を迫られます。災害現場にいつも医療関係者がいるとは思えません。もし医療関係者がいたとしても、病院や救護所などの医療機関に出向いて傷病者の処置に追われているでしょう。そのとき、現場にいる市民が少しでも医学的知識があれば有効な対処ができると考えます。そこで、今回は身につけておくとよい「市民トリアージ」について市民トリアージの開発に関わったNPO法人 災害・医療・町づくり 副理事長 大村 純 先生から市民トリアージの仕方についてお話を伺いました。

写真2.jpg

静岡県では東海地震の想定が30年以上経過し、内閣府においても東海地震対策大綱が策定されています。明日東海地震が来るかもしれない、そんな状況下でいま私たちが“災害に対する備え”ができるとしたら…大切な家族や友人を助ける、守るためにも積極的に知識や技術を身につけたい!とそう改めて心に強く感じた講義でした。

講義では、創傷(擦り傷、切り傷、裂け傷など)や熱傷、骨折、脱臼した方の応急手当の方法を学び、その際のトリアージ判断のシュミレーションを市民トリアージ表に基づき行いました。トリアージする際は、受傷の目印のため、トリアージタッグという札を体につける事になっています。赤色、黄色、緑色、黒色と4色に分けられます。
 
トリアージタッグ(下記の写真)
写真3a.jpg
*タッグの一番下の色が、タッグがついた方の受傷の判定です。

大村先生は、受講者に“自分が大丈夫だったら周りを助けてください”と呼びかけていました。被災直後の生き埋めの救出やけが人の処置や搬送は市民の仕事であり、地域の主役は市民であるということを強く訴えられておられました。現場で救出し、多勢のけが人に最初に触れる市民がトリアージを知っていれば、その患者を病院に運ぶのか、救護所に運ぶのか、また誰から先に運ぶのかが分かります。大村先生は、「市民トリアージ表」というものを作成しておられました。財布や定期入れなどに入れることができるなど工夫満載の「市民トリアージ表」は現場で市民がけが人を病院に運ぶか、救護所に運ぶかを判断するためのものです。災害時に遭遇する可能性の高い外傷に対する知識を身に付けました。いざ表に基づいて「市民トリアージ表」を思い浮かべながら話を聞いてみると、最初の不安感、トリアージをするということの抵抗感は徐々に薄まり、“我々も地域のためにできることはあるんだ”という思いをもたれた方も多かったのではないでしょうか?

ではここで、拡大ランチ会で毎回好評の小松さんにインタビューを看護でもお願いしました。とても素晴らしいインタビュー記事を以下に記載させてもらいます。



hayashia.JPG 薬学部講師 林 秀樹
災害医療に興味があったので参加しました。興味を持ったきっかけは、阪神大震災でした。当時薬学部4年生で名古屋にいたのですが、かなり揺れたのを覚えています。大阪にいた友達が大変な状況にあり、衝撃を受けました。献血ぐらいしかできることがなかったことが強く記憶に残っています。国際緊急援助隊にも興味を持っており、昨年医療チームに仮登録をし、現在は全国に50人薬剤師の登録があるうちの1人です。東日本大震災では、薬剤師としてボランティアに出かけました。何ができるか手探り状態で行ったのですが、大きな目的は二つありました。一つは被災した人に医療を提供すること、そしてもう一つは現地の医療スタッフの支援です。医療スタッフも被災者ですが、忙しくて休んでいる暇がない。しかし、その人たちを休ませてあげないとその地域の医療が崩壊してしまう。そこで、調剤や専門ではない医師には処方についてアドバイスすることもありました。まさにチーム医療という感じでやりがいがありましたよ。東日本大震災では、緑の患者さんの対応だけで医療スタッフが疲弊してしまっていた。それを市民の段階で受診の優先順位を考えてもらうことができたら、スタッフも疲弊せずに必要な人に必要な医療を提供できると思います。市民レベルでのトリアージをもっと広めていきたいですね。
(要望)助教じゃないけど、私も異分野融合フォーラムに参加したいです。助教っていう枠にとらわれずにもっとやってくれたらいいなと思います。普段は病院の方にいるので、ランチ会ではなく今回のようなディナー会もあると嬉しいです。


ootaa.JPG 薬学部4年 太田裕也さん
トリアージについて知っていると思っていたけど、勘違いしている部分や知らなかった部分が多くありました。詳しい分け方も知りませんでしたし、タッグの色に関係なく全員医療施設に搬送するものだと思っていたんです。なので、搬送の時点でのトリアージが有効だとは思ってもいませんでした。薬学といっても範囲が広いんです。3年までは薬を作ることも勉強しましたが、4年生になり有機化学系のゼミを選んで、薬を勉強するというよりも化学を勉強しているという感覚に近いんです。なので、薬が患者さんに投与される現場からは遠いと感じています。なので、患者さんに直接接する立場の方からお話を聞けたことは大変おもしろかったです。サークルなどで異分野の人と関わることはあっても、何を研究しているかまで知ることは少ないですよね。なので、こういう機会で知れることは楽しいです。ぜひ続けていただきたいと思います。

masudaa.JPG 薬学部4年 増田茂明さん
僕は、トリアージについて詳しくは知りませんでした。なので、「情報の共有が大事」とおっしゃっていましたが、本当にそうだと思いました。災害時に、トリアージの仕方を知っているのと知らないとでは全く違うと思います。実際できるかと言われたら自信はないんですけど、分け方を知っていること、選択の理由がわかることは大事だと思うんです。例えば、自分の家族が怪我しているのに後回しにされても、その理由がわかっていれば納得がいくのではないでしょうか。そういう意味で、こういう機会を持って教えてもらうことは誰にとっても意味があると思いました。僕も太田くんも薬剤師免許を取らずに研究をメインに行うコースに進んだので、薬が使われる現場の話をあまり知らない。病院実習もないんです。太田くんと同じく、現場の方の考えを聞けることは大変貴重だと思います。こんな機会はあまりないので、大学の25周年に限らず継続してやってもらえたら楽しいと思います。

国際関係学研究科/フォトジャーナリスト 望月良憲さん 
トリアージという、命への関わり方のなかでも究極的な場面のことを、医者でも患者でない立場から考えられる機会は貴重だと思い参加しました。医療における、命への直接的な関わり方の強さに関心があったんです。というのも、フォトジャーナリストとして、写真を撮ることが、とても間接的なものだと感じているからです。写真も相手とのコミュニケーションですが、相手をどれだけ理解しているのか悩むことがあります。写真を撮ることで広く伝えないといけない確信はあるんだけど、そのことで撮った人を助けられるかと考えると、常に葛藤がつきまとう。医療という別の分野で、相手との関わり方がどのように考えられているのか興味がありました。研究で赴いたアフリカで、満足に医療サービスを受けられない人々と出会ったのですが、大規模災害時は僕たちも同じような状況になる可能性がある。トリアージの知識も、映画や小説で見聞きしたものであったので、正確な知識を得られたことは貴重でした。お話をうかがって気になったのは、被災した市民だけでなく、医療従事者の心のケアです。必要なのはケアなのかトレーニングなのか、精神論で語っていいことかなど、考えてみたいと思いました。国際関係学部は様々な分野を横断的に学ぶ学部であり、理系分野を積極的に学ぶ機会があっていいと思ってきたので、今回のような形で実現したことが非常におもしろかったです。今後、ジャーナリストとして写真を撮るときや取材をするときに相手を見る視点が変わるのではないかと感じています。



小松さん、お忙しい中今回のインタビューも快諾していただいた上に、素晴らしいインタビュー、ならびに記事を書いてくださり、本当にありがとうございました。

写真4.jpg
今回もインタビューを担当してくださった小松さん


また、拡大ランチ会に参加していただいた方からも感想をいただきましたので、一部ご紹介させていただきたいと思います。

・トリアージを行うことに、心的負担や不安を感じていましたが、全てを背負うわけではないことがわかり安心できました。
・医療という具体性と生々しさに圧倒されました。国際緊急人道支援の現場で、医療に関わらず、適合性を考えてみたいと思います。
・東日本の医療支援でスタッフが緑の対応に追われて疲弊していたので、トリアージの考え方が勉強できてよかったです。
・人体に関することが苦手で、おそらく災害時に実際にトリアージをすることに対して気が引けてしまうかと思います。しかし、知識があるのとないのとではやはり違うと思うので、今回お話が聞けてとてもよかったです。
・地域の一員として、非常時に対応できるようになろうと思いました。
・人の命を皆で助けるためにも対応を考えていこうと思います。
・薬学部の教員でありながら『トリアージ』『クラッシュ症候群』という重要なキーワードを全く聞いたことがありませんでした。今回のセミナーに参加して、被災現場ではどんな行動をとるべきなのかを学ぶことができ、大変よい勉強になりました。誰でも実行できるものではないと思いますが、確かに知識の共有は非常に重要ですね。今回は、意識の高い方ばかりが集まり、このような講演会が開催されましたが、学部規模、大学規模で開催すべきだと思いました。特に薬学部では、トリアージ講習を授業に取り入れてもいいと思います。
・まさに「異分野融合」な企画だったと思います。参加者も複数の学部に渡っており、それぞれの観点から「いざというとき」のためにできることを考えておられる様子が質疑応答からも垣間見えました。一般市民の自分にも被災現場でできることがこんなにあるのだと驚きましたし、現場に居合わせたとき、役に立ちたくても何をすればいいのかわからない、という状況を回避できる、良い機会をいただきました。
・自主参加型で、AED講習会のような事業としてやるべきだと思います。



最後に、トリアージは大規模災害の際に多数の負傷者が一度に発生した場合、病院等の医療機関に負傷者が殺到し、医療が機能しなくなる可能性を防ぐため、すなわちできるだけ多くの傷病者を救うことが目的です。しかし、トリアージは緊急時のみに使用され、通常の医療とは全く異なる考え方という認識を持たねばなりません。しかし、トリアージに関する考え方の理想と現実の差は大きいのが事実です。ですので、まずは我々市民一人一人がトリアージに対する理解が必要だと考えます。市民トリアージを知っていること、実施できることは、市民、そして地域の大きな力となると考えます。この記事が、今一度皆さまがトリアージについて考えるきっかけとなれば幸いです。

(看護・梅田)


posted by 県大助教会 at 21:10| 拡大ランチ会(ランチョンセミナー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月25日

第6回拡大ランチ会のお知らせ

(このページは常に最新情報を載せています。)

第6回拡大ランチ会のお知らせです!
食品栄養プロデュースです。

今回おこしいただくスピーカーさんの向島園は、漫画「美味しんぼ」の101巻(食の安全編)でも紹介されているそうです。消費者にとってはどちらかというといいイメージの有機農法ですが、生産者サイドから見ると農薬や除草剤を使わない有機農法は、害虫との闘いでもあります。高齢化の進む農業業界では広い茶園の維持に農薬に依存せざるを得ない農家も多く、そんな中で有機農法を実施すると近隣の農家から迷惑がられることもあるそうです。信念と覚悟を持った20代の農業士さんのお話は、食品を研究材料として扱う食品栄養科学部生にとってはもちろんのこと、同世代の学生にとっては自分の生き方を考えるきっかけにもなろうと思います。ぜひ多くの方の参加をお待ちしています。

向島氏.jpg
(赤いTシャツが向島氏)

静岡県立大学創立25周年記念事業「異分野融合フォーラム」企画 
食品栄養科学部主催 
青年農業士・向島和詞氏セミナー「茶恋路」

異端者として孤立しながらも、命の繋がりと流れを意識した有機栽培に取り組む父。しかし和詞さんが高校3年生の冬、志半ばにして帰らぬ人となった。今回の講演は、父が残した夢と農園を18歳の若さで引き継ぎ、完全有機栽培に「茶恋路」した青年農業士の物語です。自然と茶樹を敬愛し、人々の繋がりに支えられながら努力を続けてきた若者が放つ言葉は優しく我々の心に染みこんでくることでしょう。大きく取沙汰されている放射能汚染についても、生産者視点からご意見いただきます。天職とは何か、幸せとは何なのか、特にこれから社会に出る同年代の学生に力強いメッセージを残してくれると思います。

1月25日(水) 12:10 - 13:00
静岡県立大学 看護学部棟4階 13411教室

※どなたでも参加可能(事前予約不要)
※食事をしながら話を聞くスタイルですので、参加者は各自ランチを持参のうえご参加ください。

講師略歴
向島 和詞氏
葉っピイ向島園株式会社代表取締役兼園主。全国最年少の青年農業士。自然界の生命の輪を意識した完全有機農業に取り組みながら、各種有機認定を取得。農工商連携にも取り組み、低迷する茶業界の中で奮闘する新進気鋭の若手農業士
2004年1月 高校を中退,向島園園主となる
2008年6月 JAS有機認定取得
2009年1月 NOP 米国国家有機計画 認証
2009年1月 ECOCERT エコサート 認証
2010年1月 青年農業士に認定


企画母体「異分野融合フォーラム」について
文理を備えた総合大学の強みを活かし、若手教員や学生の学部間交流を促進することで、総合的な研究に繋げることを目的に、静岡県立大学創立25周年をきっかけに結成。基本活動である週に1回一緒にお昼を食べながら行う情報交換(通称「ランチ会」)は、既に26回を重ねています。異分野交流の価値を実感してもらうこと、及び、異分野融合フォーラムの大学内外での認知度を高めることで、異分野交流や当フォーラムに関わってみたいと思う人を増やすことを目的に今回のセミナーを企画しています。

crossing_2.JPG


チラシPDFはこちら。 食品ランチ会ポスター.pdf



posted by 県大助教会 at 12:41| 拡大ランチ会(ランチョンセミナー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。